スぺチャンがやりたかったんだろうなあ『リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産』
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評価:★★☆
体感ジャンル:リズムアクション探索バカゲー
SEGAのリズムゲーム。機種は3DS。父親を探す怪盗Rが相棒フォンデュと共にリズムゲームでパリを駆け巡るストーリーが展開される。
〇音楽とゲーム
音楽を担当するのは『スペースチャンネル5』『ROOMANIA#203』などでお馴染み大谷さんと幡谷さん。怪盗らしいブラスサウンドがリズムゲームを彩ってくれる。ゲームの内容一つ一つに合った良質な曲は、リズムゲームにおいて大切なリピート性に大いに貢献している。
このゲームは珍しく譜面が表示されないタイプだ。しかしその分音楽を聴いてリズムに乗ることが重視されていると思う。音楽が素晴らしいためこの辺りに快感が生じてくれる。
〇キャラクターと声
デザインが良い。主役級のキャラはあまり癖もなく可愛らしくまとまっていてとっつきやすい。
主人公のラルフを演じるのは、まだ当時若手の細谷さん。現在はクールで芯のある渋めの青年を演じる事が多いが、ラルフはどこまでも爽やかで新鮮だ。細谷さんを知る声オタなら垂涎の一品と言えよう。もちろんナポレオンを名乗る男、そしてシステムボイスを担当する立木さんの深みのあるカッコよさは感服する他ない。他キャラもキャラの良さと声優さんの声と上手く合致している。あまり公式はプッシュしないが、クロードは一番良いキャラしてると思うんだよ
×コンセプトのブレ
プレイヤーが体験したいのは怪盗の醍醐味、忍び込み、盗み、逃げることであると考える。しかし50近くあるリズムゲームの内、同じゲームの難易度を上げたものが半数を占めていて、その中でそれっぽいのは2種類だけ。何でや!!
プレイヤーが操作するのはラルフだけではなく他キャラ操作のゲームも多い。ストーリーでの役割を考慮した体感として
ラルフ≧フォンデュ>マリア>クロード>ボードワン
みたいなゲーム数だった。フォンデュ減らしていいんじゃないかな
ラルフのゲームも敵とのバトル系が多いし、実際ストーリーもなんか怪盗である必要を感じない。マップをツンツンし続ける収集要素のテンポを著しく落としていた。スタイリッシュなコンセプトを貫いてほしかった。
×マリア
このゲームのヒロイン、マリア。このゲームの謎に関わる重要人物……なのだが、かよわいただの少女のはずなのにRの怪盗業に着いてこれるとんでもねえタフネス少女だ。置いてけや。
違うそうじゃない。声の演技が出来てないどこではない。棒読みだ。
公式PVとかでもちらっと聴けたりするけど「なーんだイケるイケる」と私は思ってた。浅はかだった。
長ゼリフを何度も喋られると意外とキツイ。
長ゼリフを何度も喋られると意外とキツイ。(大事な事なので二度言いました)
周りの声優さんが良いだけに余計目立つ。嫌悪感は無いが、なんというか、キツイ。
まとめ
収録されたリスペクトステージや終盤を見て「スぺチャンみたいに最後にみんなで力を合わせてやっつけましたーをやりたかったんだろうな」と思った。というか終盤は某ジ〇リだろ。
とかくキャラは良い。キャラゲーとしては良作だろう。声優資料としても優秀過ぎるくらいだ。一方コンセプトのちぐはぐさやテンポの悪さが惜しまれる。