可愛い!!!『ほら、耳が見えてるよ!』
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評価:★★☆
体感ジャンル:BL百合詰め合わせほのぼのアニメ
地上波5分アニメ。中国の若き漫画家ダイスウは、人に変身出来る猫の少年ミョウを拾った。そこからダイスウの日常は賑やかで楽しくなっていく。
〇絵本チックなキャラクター
まず目を引くのは深夜アニメでまず見かけない絵本のような癒されるキャラデザ。夕方にNHKでやっててもおかしくないレベルだ。こういうアニメは少ないから、刺さる人には刺さるだろう。私にはかわいさクリティカルヒットだった。1ショットキルと言っても過言では無い。
嫌悪感を抱かせるキャラもいない。1期のシャードンはちょっとクズみあったけど2期にはお相手が出来てかわいくなる。また各々やりたいことや夢や憧れがあり、応援したくなる健気さが好印象だ。
〇耳の動きのかわいらしさ
耳の動きがかわいい。キレは無いが柔らかく動く猫耳を見ているだけで癒される。あと帽子の中に押さえつけられて震える耳とか。コアだなあ
✕耳はいつでも見えている
ともすればタイトル詐欺である。途中から「耳を隠さなきゃ!」という雰囲気が無くなる。特に理由は無いが皆基本耳出しっぱなしだ。かわいらしいが、こういうのは緩急が大事なのだ。コンセプトを貫けなかった所が惜しい。
✕2期のミョウの「かわいい!」シーン激減
このアニメは「ミョウがかわいいことをして、ダイスウが『かわいい!』と叫ぶまでがテンプレ」というところがあるが、終盤それが激減する。2期前半はミョウの兄シャードンとその友人イヴァンに割かれ、後半はダイスウの過去の話がほとんどだからだと思う。シリアスが増えダイスウがミョウを恋しい人だと思うようになったから、というのは分かるが、もう少しその辺のボリュームが欲しかった。
まとめ
癒やしに飢えてる腐女子はこれを観れば間違いない。でもキンシュウさんとギンシちゃんもぐうかわなので百合好きさんもぜひ観てね!
コンセプトのブレはあるけれど、絵本チックなキャラデザとけも耳のかわいさがたっぷり詰まった作品。
良くも悪くも大衆向け『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』
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評価︰★★☆
体感ジャンル︰学園コメディお祭りサスペンスアクション
スパイク・チュンソフトのサスペンスアクションゲーム。機種はPSP。後にPSvita、PS4、Steamに移植された。入学する筈だった学園に閉じ込められた苗木誠は、そこに集った才能溢れる他の14人の学生達と共にコロシアイを強いられる事になる。今回はSteam版をプレイした。
※被害者、オシオキを受ける人物、黒幕のネタバレを見た上でプレイしています。このページ内でネタバレはあまりしませんが、苦手な方はブラウザバックお願いします
○キャラクターのクセの心地良さ
このゲームのキャラクターは癖の強さがトップクラスだ。典型的チャラ男、オタク、風紀委員、ギャル、霊長類最強女子などなど、一見嫌悪感すら湧きそうなキャラが勢揃いだ。ところがそんな感情は実際には湧かない、どころか全てのキャラに愛着すら覚える。これは何故か?
癖が空気を読んでいるから、だと私は考える。ストーリー進行の邪魔にならない程度に発揮し、可愛らしさ、健気さを織り交ぜることで「学生らしい情熱」の範囲に収め魅力へ昇華している。このキャラクターの構成は天才的なレベルだ。
○突飛で予想出来ないトリック
プレイしながら「あれ伏線かよ!?」と何度叫んだか分からない。そのぐらい展開は予想がつかない。これはこのシリーズの特徴でもある。犯行に関係無さそうな会話や出来事が犯行に繋がっている。どう考えてもこいつが犯人だろ!というところから、全く関係なさそうな人物が捜査線に浮上する。たまに訳分からなくて詰む。「ばなな」ってなる。
プレイ中終始驚きが絶えない。ネタバレを入れてこの驚きの連続はすごい。
ただ強いて言えばもう少し才能の絡んだトリックが見たかった。
✕マシンガントークバトル
殺人を推理し裁く学級裁判、その中のミニゲームの一つがマシンガントークバトルだ。○印にノーツが重なった時にキーを入れると相手に攻撃出来るという音ゲーであればオーソドックスなものだ。だが、これは音ゲーではない。曲とテンポがズレてるからな!!!!!
シリーズ通して直っていないため意図的なものかと思われたが、後に「曲を聞いてリズムに合わせて」といった文が登場したりする。矛盾だ。この文を論破させてくれ。
つまり音ゲーの皮を被った「曲に惑わされないように目押しするゲー」なのだが、緊張感はあっても爽快感がない。それは違うよ!
✕苗木誠
断言する、これは完全に私の好みだ。それでも敢えて言う事にする。
私は彼に感情移入する事が出来なかった。
彼は「信頼」「仲間」という物を大切にしているように見えるが、その割に行動が不信感を抱えた人のそれだ。それは信じているからだよ、って言いたいのは分かる。ただあまりにも説得力がない。その根拠のなさもあくまで大衆向けゲームなのだと感じられて私には合わなかった。怒った霧切さんに「いいぞ、もっと言ったれー!」と思ったのは私だけだろうか。
また終盤の展開の彼も危険だ。見方によっては周囲を道連れにしているように見える。終盤の演出は王道かつ独自性もあって素晴らしいのだが、シナリオはトリックが絡まなくなり急に説得力が無くなるのは残念だった。
まとめ
このゲームの前評判として「グロい」と聞いていた。だからその方面に期待を寄せていたのだが、心構えを間違えた。これはBASARAのように軽く楽しむキャラゲーであってグロゲーでは無い。
サスペンスとキャラのクセを高めつつギャグに包む事で大衆向けに仕上がっており、真の不条理を求めるユーザーには物足りないだろう。
あ、とある選択肢を間違えると出るスチルは本当に絶望させてくれた。あれはかなりの絶望感でした。
ノリのキツさに着いていけるか?『Dimentionハイスクール』
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評価:★★☆
体感ジャンル:男子校青春シュールクイズドラマ
2.5次元アニメを自称している。地上波番組。高校3年生の白山純平はある日拾った石の「スプーディオ」に導かれ、他の4人と共にアニメの世界に飛ばされた。3次元と2次元を行き来しながら、スフィンクスとの謎解き勝負で世界を守る事になる。
〇謎解き要素はガチの出来
スフィンクスが出題する謎解き。これは制限時間内に正解すればスフィンクスを倒し元の世界へ帰れる、正解できなければメンバーの1人から大切なものを奪われる、という重要な要素だ。これが視聴者から見て簡単だと白けてしまうところだろう。
ところがこの作品の謎解きはガチの難易度で、IQサプリを2、3倍難しくしたようなものが出題される。制限時間に伴う焦りを登場人物と共に感じられる良い難易度だと思う。
〇キャラとストーリーは良い
このアニメの主な登場人物は、主人公だけどどこかM気のある白山、白山を拒絶する緑ヶ丘、虚勢を張ってしまう黄川田、黄川田と仲良くなりたい水上、守銭奴教師の桃谷の5人。他にスプーディオ、スフィンクス達、白山の部活仲間がいる。
それぞれの個性、関係性はなかなか癖が強く、他作品にはないアイデンティティとなっている。腐女子の私としてはいわゆる「薄い本が厚くなるな!」という言葉が脳裏に浮かぶ仕上がりだ。しかしあくまで「友情」の範疇に収まっているため、男性視聴者でも嫌悪感は少ないと思う。
何より上記の謎解きで奪われたものによって話が展開し、関係性が変化したり絆が深まるストーリーは良い出来だ。個人的には黄川田と水上の関係性は特に良いと思っている。そして伏線もしっかり張られていて、最後の最後まで目が離せない秀逸なシナリオだった。
×ノリに着いていけない
正直に言うと1話からキツイ。スプーディオが喋りだし投げて追い出す描写が何度もなされ、2次元世界で皆が目覚めるまでの描写、モーションキャプチャーであることをほのめかす描写……長い。そしてわざとらしい。あと謎解き中に「ああじゃないか?」「こうでしょう」と議論する登場人物の声に謎解きが邪魔される。「痛々しい」という感覚に何度か心が折れかけた。これに慣れるまで、かなりかかる。自分は終盤までかかった。
とりあえず物語の面白さが出てくる3話までが勝負だ。
×12話
6話と12話はアドリブドラマとなっている。6話はコメディ回、箸休め回としての役割が感じられて良かった。しかし全12話のこの作品の12話は意味を感じられなかった。実質的な最終回、エピローグは全て11話に収まっている。12話は20分ぶらぶらと校舎の肝試しをするような内容で、見ていられなかった。俳優さん好きなら素が感じられて美味しいかもしれないが、シナリオ的な意義は無い。
まとめ
天てれの中でやる3Dと実写を組み合わせたショートドラマか、それかあの佐藤健の甘ロリを拝める懐かしのプリプリDか、そんな雰囲気を感じた。
古臭い形式、なのに現代的な流行は捉えている。難しい企画を成功ラインまで持ってこられたすごい番組だと思っている。アニメでは無いけどな!
スぺチャンがやりたかったんだろうなあ『リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産』
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評価:★★☆
体感ジャンル:リズムアクション探索バカゲー
SEGAのリズムゲーム。機種は3DS。父親を探す怪盗Rが相棒フォンデュと共にリズムゲームでパリを駆け巡るストーリーが展開される。
〇音楽とゲーム
音楽を担当するのは『スペースチャンネル5』『ROOMANIA#203』などでお馴染み大谷さんと幡谷さん。怪盗らしいブラスサウンドがリズムゲームを彩ってくれる。ゲームの内容一つ一つに合った良質な曲は、リズムゲームにおいて大切なリピート性に大いに貢献している。
このゲームは珍しく譜面が表示されないタイプだ。しかしその分音楽を聴いてリズムに乗ることが重視されていると思う。音楽が素晴らしいためこの辺りに快感が生じてくれる。
〇キャラクターと声
デザインが良い。主役級のキャラはあまり癖もなく可愛らしくまとまっていてとっつきやすい。
主人公のラルフを演じるのは、まだ当時若手の細谷さん。現在はクールで芯のある渋めの青年を演じる事が多いが、ラルフはどこまでも爽やかで新鮮だ。細谷さんを知る声オタなら垂涎の一品と言えよう。もちろんナポレオンを名乗る男、そしてシステムボイスを担当する立木さんの深みのあるカッコよさは感服する他ない。他キャラもキャラの良さと声優さんの声と上手く合致している。あまり公式はプッシュしないが、クロードは一番良いキャラしてると思うんだよ
×コンセプトのブレ
プレイヤーが体験したいのは怪盗の醍醐味、忍び込み、盗み、逃げることであると考える。しかし50近くあるリズムゲームの内、同じゲームの難易度を上げたものが半数を占めていて、その中でそれっぽいのは2種類だけ。何でや!!
プレイヤーが操作するのはラルフだけではなく他キャラ操作のゲームも多い。ストーリーでの役割を考慮した体感として
ラルフ≧フォンデュ>マリア>クロード>ボードワン
みたいなゲーム数だった。フォンデュ減らしていいんじゃないかな
ラルフのゲームも敵とのバトル系が多いし、実際ストーリーもなんか怪盗である必要を感じない。マップをツンツンし続ける収集要素のテンポを著しく落としていた。スタイリッシュなコンセプトを貫いてほしかった。
×マリア
このゲームのヒロイン、マリア。このゲームの謎に関わる重要人物……なのだが、かよわいただの少女のはずなのにRの怪盗業に着いてこれるとんでもねえタフネス少女だ。置いてけや。
違うそうじゃない。声の演技が出来てないどこではない。棒読みだ。
公式PVとかでもちらっと聴けたりするけど「なーんだイケるイケる」と私は思ってた。浅はかだった。
長ゼリフを何度も喋られると意外とキツイ。
長ゼリフを何度も喋られると意外とキツイ。(大事な事なので二度言いました)
周りの声優さんが良いだけに余計目立つ。嫌悪感は無いが、なんというか、キツイ。
まとめ
収録されたリスペクトステージや終盤を見て「スぺチャンみたいに最後にみんなで力を合わせてやっつけましたーをやりたかったんだろうな」と思った。というか終盤は某ジ〇リだろ。
とかくキャラは良い。キャラゲーとしては良作だろう。声優資料としても優秀過ぎるくらいだ。一方コンセプトのちぐはぐさやテンポの悪さが惜しまれる。
はじめに
はじめまして、ギタクミと申します。
当ブログでは
アニメ、ゲーム、その派生小説などの自分の感想
を書いていこうと思っています
あくまで個人の感想なので、原作を知っているかどうかなどに左右されます
客観性は無く、主観で評価します
★★★ 名作!
★★☆ 普通に良い
★☆☆ 自分には合わなかった
他にもやりたいことがあれば書いていきます
よろしくお願いします